Takahiro

より低く、より正確に。幸せの波紋広がるドリップポット

3つのポイント


低い位置で狙ったポイントにお湯を注ぎ、
風味をコントロール

ドリップコーヒーの味わいの可能性が広がる

コーヒー粉にお湯を注いで抽出するドリップコーヒー。抽出の仕方一つで、たとえ同じ豆を使ったとしても風味は大きく違ったものになります。

その歴史は1763年にフランスのブリキ職人、ドン・マルティンがネル付きドリップポットを発明したところまで遡ります。その後ドイツのメリタ・ベンツがペーパードリップを発明し、さらにコーヒーは手軽に楽しめる嗜好品に。以降フレンチプレス、サイフォン式など抽出方法は増えてゆき、こだわりを持った愛好家たちが、好みの一杯を求めて淹れ方を追求しています。

低い位置で狙った
ポイントにお湯を注げる

『遙』は従来のポットでは難しかった「低い位置でノズルの奥のポイントに注ぐ」ことができるドリップポットです。

製造技術の観点から、多くのドリップポットは高い位置からしかお湯を注ぐことができません。低い位置で注げるということは、お湯を優しく丁寧にコーヒー粉に当てることができるため、繊細な味わいを生み出すことができます。

人生でコーヒーを淹れる時間は?

あなたは1日に何回コーヒーを淹れますか?
多いと、朝、昼、晩の3回、さらに来客時や休憩時間にも淹れて飲む方もいるのでは?
「せっかくならおいしい一杯を飲みたい」と、1日に一回分をハンドドリップで淹れたとしても、1年で365回。そして人生80年としてコーヒーに親しむ機会が増える20代から数えると、延べ21,900回。一回のドリップ時間を3分とすると、65,700分(1095時間)にものぼります。
つまり至福の一杯を淹れられるようになれば、それだけの時間が幸せな時間に変わるのです。


世界で最初に
ドリップポットを作った
メーカーの開発力

おいしいコーヒーのそばに、
こだわりのドリップポットあり

豆の種類、焙煎方法、挽き方…コーヒーの味わいは、主に豆に由来します。その魅力を活かすコーヒードリッパーもまた様々。しかし厳選した豆やドリッパーの実力を引き出すには、湯量や注ぐポイントのコントロールといった「ドリップ」が非常に重要です。例えば最初に行う「蒸らし」の工程では、少量のお湯をそっとコーヒー粉全体に均一に含ませることが鍵になります。蒸らし終わったら、コーヒー粉の中心に真上からドリップポットで注ぐお湯とサーバーに落ちるお湯の量が同じ量のバランスになるように丁寧に…おいしいコーヒーを入れるための作法は、どんなハンドドリップにおいても変わりません。 このドリッパーの中心に正確にお湯が注がれ攪拌されることで、雑味も味のブレもない繊細で美味しいコーヒーが抽出できるのです。

世界で最初に
ドリップポットを
作ったタカヒロです

私たちタカヒロは、昭和50年代に、世界で初めてドリップポットを開発した老舗メーカーです。元々は様々なステンレス食器を中心に、お客様のお困りごとや相談事、ご不満をすべて開発の助言として捉え、商品を開発する開発型の問屋でした。
ドリップポットも、コーヒードリップに対するお悩みを解決するべく、開発に至ったアイテムの一つです。以来、アップデートを重ね、現在では世界中のプロフェッショナルに選ばれるドリップポットのメーカーに成長。私たちは、さらなるおいしさを目指し、常に進化を続けています。

『遥haruka』と他のポットとどこが違う?

ドリップポットの選ぶポイントはどこでしょうか?
デザイン性ももちろん選択するポイントの一つ。大切な要素ですが、その場合は『遥haruka』は読み飛ばしていただいて構いません。
『遥haruka』は3つのクオリティを重視して設計されており、その3つが調和する機能美がデザインとなっています。

狙ったポイントに
お湯を注ぐ難しさ

一度お手元のドリップポットで、正確に狙ったポイントに注げるかを試してみてください。
勢いよく注ぐとお湯は注ぎ口からカーブを描いて落ちていきます。
一方で慎重にポットの注ぎ口を傾けると、注ぎ口よりも内側にお湯が落ちていきます。
そう、ドリップポットから狙ったポイントに真っ直ぐお湯を注ぐというのは、実は非常に難しいことなのです。

進化したドリップポット『遥haruka』

今回タカヒロが『遥』で追求した最大のポイントが、狙った場所にお湯を注げる注ぎ口と全体のバランスです。従来のタカヒロの無駄を省いたデザインを意識し、さらに機能性を高めたドリップポットになります。

グリップ部分はこれまで水が混入する可能性があったため、逆転の発想で水が抜けやすい設計に改善。滑り防止(ブラスト加工)を施してグリップ力を向上させ、コントロールしやすいように調整を施しました。

このドリップポットは、1回で約3〜4人分のコーヒーを淹れることができます。従来これだけのコーヒーを一度に淹れられる細口のドリップポットは、ほとんど市場に流通していません。ご家族やお友達と一緒においしいコーヒーを分かち合うことができる、『遥haruka』は最新のドリップポットなのです。

「真っ直ぐお湯を注いで、3〜4人分のコーヒーを淹れられる」『遥haruka』の個性は、ただそれだけのことかもしれません。しかしタカヒロが世間にドリップポットを発表して世界中のスタンダードになっていったように、このスタイルは王道になる日は、きっとそう遠くないことでしょう。


日本有数の金属加工を
得意とする街・燕市発

タカヒロが拠点を構えるのは、高度で多様な金属加工技術が集まる日本有数のものづくりのまち・新潟県燕市。江戸時代から続く一枚の銅板を叩きながら器を作る伝統工芸・鎚起銅器から、ノーベル賞の晩餐会で使用されるカトラリーの生産まで作られる製品は多岐に渡ります。地域内に金型を作る工場から切断、プレス、溶接、研磨加工などの工程を複数の企業が分担し、一つの製品に仕上げる体制が確立されており、スプーンやフォークなどの金属用食器は国内シェア90%を超え、クオリティは世界的な評価を獲得しています。

地域とともに
高みを目指す
タカヒロルール

タカヒロは、日本の金属加工業の代表的な産地のひとつとして発展してきた新潟県燕市で、創業以来約40年にわたり地域の各種製造会社とスクラムを組み、商品開発からアップデートまで取り組んでいます。

ものづくりの現場は、現在下請けからの脱却を図るため人材育成やブランディングに力を入れる傾向にあります。しかしそれらが実際に求められるスピードに適っているとは言い切れないのが現状です。
タカヒロは地域で生かされてきたという強い思いを胸に、「地域の企業とともに商品を作る」というルールを掲げ、地域に貢献し、時代を読み、ユーザーの皆様に喜ばれる商品づくりに日々励んでいます。

簡単に模倣できない
元祖のクオリティ

『遥haruka』の注ぎ口の機能がスタンダードな方向性になったとしても、他社が実際に具現化することは容易ではありません。例えば注ぎ口内側の研磨の仕上げ方一つで、お湯を注ぐ際の湯線のブレが生まれます。さらにグリップの形や角度、もった時の太さやラウンド感も、微細なアップデートを繰り返しながら進化し、現在の形にたどり着いています。

なぜ他社が同じクオリティを出せないのか?その理由は大きく分けて3つあります。
①金型の製造に費用がかかる
③ 製品の仕様が変わるたびに流通を整理することが困難
④ 仕様変更によるユーザーからのクレーム対応

40年以上ドリップポットの開発を手がけ進化し続けてきたタカヒロは、高い技術を持った地元の企業と協力しながら課題を乗り越えるノウハウを培ってきており、追随するメーカーとは一線を画しているのです。


コーヒーから
広がる豊さ、
タカヒロが目指す世界

タカヒロはコーヒー機器のメーカーではありません。「世の中の不便をなくしたい」という思いから、卸先やユーザーの声に真摯に耳を傾け、様々なアイテムを燕市の企業とともに開発してきました。言い換えれば「社会からストレスをなくす企業」と言えるかもしれません。
その中でコーヒー機器は、淹れる楽しさ、飲む楽しさで、ホッと心が和む、幸せを感じる時間を届けることを目指し、改良を重ねてきました。
ハンドドリップの時間そのものを楽しみながら、しっかりと真ん中にお湯を注ぐことができた時、それは肉体的にも精神的にも健康的な証の一つになるのではないでしょうか。

使うことがストレスではなく喜びに変わる道具を、暮らしのそばに加えること。
それはつまり、人生における幸せを育む行為の一つになると、私たちは考えています。

自殺大国といわれる日本、終わりの見えないコロナ禍…今、閉塞感が漂うせわしない日常の中で、いつしか心を養う時間を失い、他者を想う時間が削られていってしまってはいないでしょうか。

『遥haruka』は、ただハンドドリップをするためだけのアイテムです。しかし同時に、その一点を誰よりも追求することで、あらゆる人がお湯を真っ直ぐにコーヒー粉の中心に落とせる様になったら…世界中から一つのストレスが取り除かれ、幸せな気持ちが波紋のように広がるのではないかと、私たちは考えます。

あなたが幸せになれば、あなたの周りの人にも幸せは伝播する。

あなたの手元から注がれる雫が幸せの波紋を広げる、『遥haruka』です。